日時:2012年1月28日(土曜日)
場所:御在所岳 前尾根
参加者:Mい、Sと、Sき
春合宿の計画も決まり、まずは御在所でトレーニングだ!ということで、前尾根へいきました。
(というか、僕が行きたかったんです・・・)
雪がちらつく中、御在所の取り付きでは小鳥がさえずり、とても気持ちいい。
この冬の山行はとても寒く険しいものばかりだったので、きっと去年までなら辛いと感じていたかもしれないこの環境も、とても快適。
ウールの手袋をはめず、シャツ2枚で歩ける山って素敵だな。
あぁ、御在所っていい所じゃん。
なんて事を考えながら、目的の前尾根へ。
もちろんP7からのスタート。
(P7からP1まで7ピッチだとおもってたら、実はPってPeakのことでP2でおわりだそうです。あぁ、山は奥深い(笑))
P7は特に厳しいとはきいていたけど、実際結構厳しかったです(笑)
3人で、僕が一番経験が浅いので、もちろん最後に登るんですけど、「リードもしたいのに・・・でも、まだロープワークもろくにできず、冬山も数回しか入った事なくて、登攀なんてしたことないから、これからこつこつがんばって、いつかは・・・」と心の中では思っていました。
そして、リーダーからトライ。
手袋+バイルでトライした結果、ここの上部が抜けられず・・・交代。
同じく、サブリーダーも抜けられず・・・交代。
お、チャンス。
という事で、僕もトライさせてもらうことに。
ただ、手袋は寒すぎてクラックもきかないということだったので、
自分のピッケルと、バイルを一本拝借し、二刀流でトライ。
「これはチャンス!ここで頑張って上まで登ったら、「こいつはできるやつだから、リードまかせてもいいいかも」って思ってもらえるかもしれない」などと考えていると、何が何でも登りきるしかない!という気持ちになってしまい、まぁ、あきらめなければなんとでもなるもので、無事P7をリードで登ってしまいました。
ちなみに、この上部以降は・・・雪が普通に50センチくらいつもっていました。まずは、手に届く範囲の雪をある程度落として、アイゼンのかかりそうな場所を探して、ピッケル+借りたバイルのかかりそうな場所を探して、足を掛けて少し背伸びして雪を落として・・・の繰り返し。
核心部なんかは、ほぼ垂直のスラブ。こんなスラブ登れなーーーーい!!と思いながらも、バイルを逆向きに刺し、足場をつくり(ハンマー部分)、そこに足を掛けながらも、気合いで登りきりましたよ。(しかもバイル残置・・・(笑))
そして忘れかけていたロープワークを思い出しながら、(しかも、3人でのロープワークは初めてだった・・・)なんとか、無事フォローを引き上げる事に成功。
しかし、その時点で時間は既に14時半。
ということで、この日は1ピッチのみでの終了となりましたが、アドレナリン的に充実した1日でした。
以下、まとめ。
・バイルを買おう(2月と3月に八ヶ岳へ)
・ロープワークを体に覚えさせなければ
・登攀は面白いし、やっぱり岩は萌える
・いつかは1日で厳冬期の前尾根をぬけてやりたいので、まずは全部のピッチをトライするとともに、てきぱきとした登攀を心がける。
・御在所は岩場まで2時間くらい歩くし、岩はあるし、アクセスも1時間半くらいだし、交通費も1000円くらいだし、いい場所だ。日帰り山行にはもってこいだ。
・クラックを頑張ろう。(凍傷が治ったらスラブも。)
・日記を見直してみたけど、かなりリスクの高い行為をしている・・・。もっと基礎をしっかり身につけよう。